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【水泳 バタフライ】とにかく楽に泳ぐコツ

※最終更新日 2023年5月14日

2019年8月に「1000mバタフライを泳いでも息が切れない泳ぎの極意」という動画をアップしてから17万人以上の方に見ていただき、最近はプールでもこの泳ぎを目にする機会も増え、Youtube動画でもイルカ飛びや体重移動を重要視する動画が増えていて嬉しい限りです。

初めの頃は「こんなのはバタフライではない!」などと辛辣なコメントもいただきましたが、管理人はこのバタフライができるようになってから、競泳のルールでも200mバタフライを楽々泳げるようにまでなっています。

今は週1回もしくは2週に1回の練習で4000m程度を休みなく泳ぎ続けていますが、個人メドレーの逆順で100m、200mバタフライを最後まで泳ぎ続けられているので「筋力はあまり必要ない」とも感じています。もし時間がある方は管理人の水泳日記をご覧いただければと思います。

管理人の水泳日記 https://www.swimming.jp/coach/norihisa

さて今回は、管理人が楽にバタフライを泳いでいる時に、実際どんな感覚で泳いでいるのかを解説したいと思います。皆さんも色々な解説を見て「上達しているのでは?」と感じるので、50m程度であれば「何の運動もしていないよね」という位楽に泳げる感覚とはどういうフォームなのかを感じて、ご自分の泳ぎに活かしていただきたいと思います。

↓↓↓ 50代の管理人が息切れせず100mバタフライを楽に泳ぐ映像です。 ↓↓↓

 

1. 力を使っているのはどこ?

基本的に一般の方が一番力を使う場所は、入水後に手を前に伸ばすグライド動作になります。人間は腕を上げたまま生活する事がないので「前に伸ばす筋力」がありません。

意外に見逃されがちなこの部分ですが、筋力をつけるというよりは「この動作に慣れる」と言った方がいいでしょうか。何ストロークしても楽に手が前に伸ばせるようになるまで、地道に練習を繰り返します。

練習方法としては、ビート板を使わずに手を前に伸ばしながらのキックや4種目全ての泳ぎで手を前に伸ばす(グライド)動作をいつもより2秒程度長くする意識を持っていただければと思います。


2. ストロークは掻かないで押さえる

掻かないというと語弊がありますが、感覚的には進んでいるスピードに合わせてストロークをしています。

両腕が入水した後、体重移動で進んでいくわけですが、その時にスピードを落とさずに進んでいきます。床を蹴ってイルカ飛びをした時のスピードが毎回続いていると考えてください。

 

管理人の場合は入水後腕を前に伸ばし続け、ストロークが始まる直前に第2キックを打ちます。そこからアウトスイープ(手を広げる)の段階ではスピードに合わせて掻いているので、全く重さを感じません。肩幅以上に開いたら、プールから上がる時のように「力が入りやすい形(ハイエルボー)」を作ります。

 

力を使うのはここからで、内側に向かって水をつかむ「インスイープ」になります。ただし、急に加速すると水が手の平から逃げていってしまうので、しっかり掻くというよりは「ハイエルボーを作りながら水が逃げないように押さえる」形になります。実際には「進んでいるスピードより少しだけ速く掻き始める」という感じでしょうか。

※力が入っている場所を赤で表示。濃い場所がより力が入っています。

肩の辺りからストロークが加速し、「へそ」を超える前に手を横にスライドさせるようにストロークスピードを上げながらスカーリングします。この時もフィニッシュは「押さない(掻かない)」で「小指から抜く」という感じです。

以下はスカーリングのアニメーションですが、Bのように負担が少ない浅い角度のスカーリングを使っています。

以下のアニメーションでは斜め後にスカーリングしていて、実際の管理人の泳ぎもこのストロークとほぼ同じ軌跡を辿りますが、感覚的には青の軌跡のように「へそから真横」にスライドさせています。一番楽に抜ける場所を探していたらここになった言ったところでしょうか。


3. リカバリーは反動で戻す

リカバリーはフィニッシュの反動を使って戻します。これは以前の記事「自宅でできる簡単ストレッチ」の動きで、立位でのストレッチで腕を回す際に、手を下におろした反動で基本の位置に戻す感覚とほぼ同じです。

上手く腕が抜けない場合は、腰の位置が沈んでいる可能性が高いので、「1000mバタフライを泳いでも息が切れない泳ぎの極意」ステップ2の「イルカ飛びから1ストローク」を繰り返し練習しましょう。

 

体全体がしっかりと持ち上げられるようになる事が重要です。

4. 体重移動でスピードを維持する

上手く手が抜けるようになっても、スピードが足りないと次にまた体が持ち上がりませんので、「1000mバタフライを泳いでも息が切れない泳ぎの極意」ステップ3の「イルカ飛びから1ストローク+潜る」で入水後の勢いでプールの底まで潜れるようになりましょう。

 

以下のアニメーションのアクアスキッパーのように、体全体で水を押して進んでいきますが、より高い位置に持ち上がっていると、体重移動でのスピードが維持しやすくなります。

感覚として、入水後に体重を掛けて一気に水中に潜っていきます。管理人は、ゆったり大きいバタフライを続けていましたが、徐々に足の指先を水面に残したまま体重移動ができるようになったので、競泳ルール(体の一部が水面に出ていなければならない)に準じた泳ぎができるようになっていきました。

5. 肩を柔らかくして楽に!

肩の柔らかさはとても大切になってくるので、以下の画像Bのように背中側が真っ直ぐに伸ばせるようになりましょう。

水泳 ストレッチ ストレッチの重要性 柔軟性 イラスト アニメーション

管理人が今の泳ぎができるようになったのも、2019年からおこなってきたストレッチで入水後に肩が入るようになったおかげであると自負しています。以下で解説しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

自宅で簡単にできるストレッチ
https://www.swimming.jp/archives/1435/

2年半継続のストレッチ効果と気付きについて
https://www.swimming.jp/archives/2206/

皆さんがこの記事をヒントに楽なストロークを習得される事を願っております。


Youtubeでも解説させていただいております。

 

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