※最終更新日 2020年5月27日
今回は、トップスイマーの速いバサロキックと中級者の方がレベルアップするためのキックの2つの26方向からのアニメーションができましたので、比較し解説していきたいと思います。
前回、トップスイマーのバサロは骨盤の動きが大きく、見た目よりも足の振り幅が少ないことを解説させていただきました。このようなバサロキックをマスターするためには、腕の上下動を大きく使ってうねりを作って行くことで骨盤が動きやすくなりますが、このうねりの効いたバサロキックでスピードを上げた時にどうなって行くのかを見て行きたいと思います。
以下のアニメーションを見るとわかる通り、速いバサロキックの方は若干ですが、うねりの幅が小さいように見えます。選手経験者でもそのように思っている方は多いのではないかと思います。
ここで「うねりの幅」ボタンをタップしてみてください。わかりにくい場合は速度を落とすボタンをタップしていただきたいのですが、実際にはうねりの幅が変わらないことがわかると思います。つまり人間は、スピードが速いと目の錯覚で直線的に見えてしまうわけです。それにより、「フラットな姿勢=できる限りの水平姿勢」のようなイメージを持ってしまいがちです。
実は、スピードを出すためには腕の動きを小さくしなければならないので、下側のアニメーションは腕の上下動を小さくしています。この腕の動きにも目は騙されるのです。上下の泳ぎを比べた時にうねりが小さく見えてしまった方は、その分を割り増しして見なければなりません。中級者が、スピードを出してこの骨盤の振り幅のバサロキックで行おうとすると、上側のようにゆったり泳いだ時には、もっと振り幅を大きくしなければならないことがわかると思います。(ただ、前回記事でも解説した通り、腰痛をお持ちの方にはおすすめしません。)
トップスイマーは体全体が柔らかいので、スピードが出ていてもこのような大きなうねりを作り出すことができますが、体の固い管理人のようなおじさんスイマーでは、速く泳いだ時に同じ幅のうねりはできず、無理にやろうとすれば怪我をする確率も高くなります。
怪我予防のためにも、上側のアニメーションのようなバサロを何度も行うことで、徐々に体を柔らかくして速く泳いだ時でも同じバサロキックができるように練習して行くことも非常に重要であるということです。
うまいバサロキックができるようになれば、体幹も鍛えられますので、日常の姿勢にも良い効果が現れます。ぜひチャレンジしてみてください!
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