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生涯の脈拍数は決まっている?

※最終更新日 2019年11月27日

皆さんは「生涯で人間が打つ脈拍数は決まっている」というような話を聞いたことはありませんでしょうか。運動をしない人は「運動して脈をあげたら早死にする。」と本気で思っている方がいるようなので、検証してみようと考えました。

基本的に、運動が苦手だったり嫌いな人は運動する人に対して「仕事で疲れているのになぜ運動するの?」という疑問を持たれていることと思います。管理人の場合は、「疲れている時にダラダラとしていると余計に疲れる。」というのが一つの理由でもあります。血流が滞るより、体を動かして全身の血流を良くしたほうがスッキリしますし、よく眠れるからです。

なので、家の中でも家事をしていることは多く、体を動かす(自分の)為にやったら家族も喜ぶという感じで、家も綺麗になるので気持ちもよく生活の質も上がっていきます。たまに家事をやってやった気持ちになってる方、奥さんは「それを私は毎日やってんだよ!」と思われているかもしれません。毎日家事をやっているとそれに慣れてしまい意外に時間が掛からないことが分かってきますし、マルチタスクで進めるのでご自身の仕事の段取りにもいい影響が出るかもしれませんよ。^^(といいながら、管理人もこういう考えに至ったのは40前あたりでしたが。。。汗)

脈拍数の結果比較

さて本題ですが、基本的に「運動している方は脈が遅い」と言われ、実際に管理人の安静時脈拍数は1分間で50前後です。逆に一般の方の安静時脈拍数は80前後と言われているのですが、日中はずっと安静にしているわけではないので、通常時は安静時+10程度脈拍が増えるようです。

管理人の脈拍数はあまり参考にならないので、一般的に運動される方の通常時の脈拍を1分間で70回、運動されない方を90回として比較してみようと思います。
運動時間中の脈拍の設定値は1分間150回(これ程高い脈拍の運動を1時間続けることはありません。)週4回1時間の運動として算出します。

生涯の脈拍数が決まっているのであれば、脈拍数が少ない方が長生きするということになります。

運動されない方
80年 3,784,320,000(回)

運動される方
80年 3,023,232,000(回)

3,784,320,000(回)-3,023,232,000(回)=761,088,000(回)
761,088,000(回)÷37,790,000(運動する方の1年間の脈拍数)=20.1399…(年)

詳しい計算式は最下段に掲載させていただきましたので、ご覧いただければと思います。

結果、もし生涯の脈拍数が決まっているのであれば、運動している方が20年も長く生きられるということになります。(私などは30年になります。)運動している方は、運動中の脈拍数は休んでいる時には下がりますし、脈拍数もすぐに通常時の回数に戻りやすい特徴があります。また、日常で急いでいる時に走ったとしても脈拍はあまり上がりませんからこの差はもっと広がりますので、脈拍数が寿命と関係していないということが立証できるのではないでしょうか。

こうしてみると、運動している時間は本当に少なく、日常生活が如何に長い時間であるかを表しています。寝ている間にも大きく差が開きます。もっと運動に割く時間を増やして血流を促進させることもアンチエイジングや健康を保つ上で大切になってくるように思います。

以下のページでは、人間が一生の間に打つ脈拍数は「23億回」と書かれていますが、そうなると安静時脈拍数が毎分70回の方は62.5歳が寿命ということになってしまいます。80代の方全ての方が脈拍50前後であるということなんでしょうか。100歳の方は生まれた時から運動で脈拍数を上げることなく毎分43回の脈拍数でなければなりませんが。。。

こういう数字を見ていると、やはり脈拍と寿命の関係は薄いように感じてしまいますね。

NIKKEI STYLE「脈速いと短命」は本当?

生涯脈拍数の詳細比較

1日の脈拍数の差が約3万回あり、この差を運動で埋めようとすると週6回4時間の運動を生涯つづけなければならない計算になります。

表をタップすると、計算式が表示されます。

この表では安静時の脈拍が下がることを考慮していません。どちらも安静時は低くなるので、大きな誤差はないものとして算出させていただいています。