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泳法上達のコツ(練習間隔)

※最終更新日 2018年8月3日

前回、前々回と泳法上達のための「体の動きのコツ」を解説してきましたが、最も重要なコツは「1つの練習をどれくらいの頻度でどの程度続けて行なうか」ということです。

例えば、1日で課題がクリアできたとします。皆さんはそのクリアできた課題は次の日に同じようにできていると思いますか?答えは「NO」です。経験上、次の練習でも同じようにその課題を覚えていて、その課題をクリアしようという意識がなければ全ての方が元の泳ぎに戻ってしまいます。支点がない水泳は「体の動きを記憶する事が難しい」のです。

最低2週間は同じ場所を意識する

ではどのように練習するかですが、例えばグライド動作を水面に近づけたいとします。週4〜5回泳いでいる方でも最低2週間は同じ課題を続けましょう。そうする事で泳ぎが体に定着(記憶)します。といっても、次の課題を行なえば必ず以前の泳ぎに戻りがちになります。

「課題がクリアできた時に前回の課題も同じようにできているか」

を確認しながら(できれば客観的に指導者等に見てもらいながら)練習していきましょう。

徐々に良い泳ぎに近づけていく

以下のアニメーションを見てください。今回は理想の泳ぎが最初から背景に青で表示されています。

  1. F画面の 「腰の位置を修正」ボタンをクリックしてください。「G」は「F」の泳ぎをそのまま腰を高い位置にした泳ぎです。
  2. G画面の「ストロークの位置を修正」をクリックしてください。「H」はストロークは理想の位置になりましたが、また腰が下がってしまいました。
  3. H画面の「腰の位置を修正」をクリックしてください。「I」は腰の位置が高い位置になりました。
  4. I 画面の「ストロークの位置を修正」をクリックしてください。「J」はストロークは理想の位置になりましたが、また腰が下がってしまいました。
  5. J画面の「腰の位置を修正」をクリックしてください。理想の泳ぎになりました。

泳法習得には、このようにF〜Jの練習を1つずつ一定期間毎に反復練習をする事で徐々に理想に近づけて行きます。つまり、いろいろなドリルを短いスパンで行なっても意味がないのです。

もしかすると、いろいろなドリルによって逆に泳ぎを崩しているかもしれませんので、気をつけましょう。

泳法習得するまでは課題を意識し続ける

綺麗な泳ぎができるようになるためには、ご自分が納得する泳ぎができるようになるまでずっと課題を意識し続けなければなりません。意識している時間が長く、その意識が間違っていないかを指導者に客観的に見ていただく事ができているほど習得までの時間は短くなります。

Swimming.jpでおこなっているパーソナルレッスンでは、月2回のレッスンでレッスンの内容と次回までの課題(各種目1つ)をメールで送らせていただき、その課題のできによって次のレッスン内容が決まります。

こうすることで、生徒さんの上達スピードは集団指導とは比較にならないほど早くなる事を実感しています。

上達スピードがあがると図のような好循環が生まれ、ご自身のモチベーションアップにも効果が期待できるようになります。

好循環