※最終更新日 2023年2月16日
5. 平泳ぎ 世界チャンピオンのイージースイムを目指す!
5-1. トップスピードとの違い
初めにお話しした通り、トップスイマーはいつも速く泳いでいるわけではありません。ですので、泳ぎ自体も速く泳ぐ時とは違っていて、ゆったり泳いでいる時には必ず潜ります。
速く泳いでいればスピードがあるので楽に持ち上がっても、練習中のスピードで同じように浅く伸びてしまったら、すぐに身体全体が浮いてしまい、ストロークの力だけで持ち上げなければならなくなってしまいます。
アニメAは23コマ目で一旦身体が水面で止まっていますが、アニメBでは浮力を使ってスムーズに身体を持ち上げています。一旦止まった動きを再度動かすには大きな力がいるので、結果、アニメAの9〜13コマ目は身体が沈んでおり、前からの抵抗を大きく受けてしまいます。腰が沈んでいるので体重移動もできません。
ですから選手は、速く泳いでいる時と同じように身体を持ち上げられる浮力が得られるように調整し、選手自身が好む深さまで潜って行きます。
また、練習中は一般の方のように疲れたらすぐにプールから上がれるわけではありませんし、自由に休憩が取れるわけでもありません。
選手になりたての頃は練習メニューをこなすだけでも大変ですが、それが「休まず続けられる泳ぎにする」事にも繋がっていて、「力みのない効率の良い泳ぎを作り上げて行く。」わけです。
体重移動については、バタフライの項目になりますが、以下で原理を解説しています。
水泳 バタフライの泳ぎ方 体重移動が進むポイント
「競泳のルールに従った楽な1000mバタフライ」で管理人はストロークに全く力を使っていないのですが、では「どこで進んでいるの?」という疑問が湧いてきます。
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