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平泳ぎ 泳ぎ方のコツ(キックとプルのタイミング)

※最終更新日 2020年2月12日

平泳ぎ 泳ぎ方のコツ キックとプルのタイミング

平泳ぎ 泳ぎ方のコツ(キックとプルのタイミング)

前回までの解説で、平泳ぎのキックとプル(手の掻き・ストローク)の解説をさせていただきましたが、それぞれが綺麗にできたとしてもそれだけでは上手く泳ぐことができません。効率良く進むためには手と足のタイミングが非常に重要になってきます。

まず、理想の平泳ぎのアニメーションを見てみましょう。このアニメーションはあえてスローモーションにしていますが(右下の速度変更ボタンをクリックしていただければ、速度の変更が可能です。)、大抵の一般の方は、手と足を同時に動かしてしまうのですが、フィニッシュの位置である12コマ目を見るとほとんど足が動いていないことが分かると思います。

 

ストロークがフィニッシュに達するまではできるだけ足は動かさず、手をリカバリーする際(前に出していく時)に足が引き付けられます。キックの蹴り出しは体がほぼ水平になった所(16コマ目)で始まります。抵抗を受ける時間をなるべく短くするため、このように脚の引き付けとキックを素早くおこないます。

この時、体を反りすぎると足が沈んでしまうので、できるだけ腰の位置が落ちないように体幹を意識してストロークしていきましょう。

次に初級者にありがちな泳ぎのアニメーションを見てみましょう。

 

基本的に、初級者の方は以下のような泳ぎをされている方が多く、A・Bどちらにも言える事なんですが、手と脚が同時に動きはじめてしまいます。手を戻すリカバリーの動きと蹴り出しが同時になってしまうと、せっかくの蹴りがリカバリー動作の抵抗で半減してしまいます。

また、Aのように体を反ってしまうと腰の位置が落ちやすくなりますし、体が立ったまま蹴り出しが始まるので後ろ側に蹴りだすような姿勢になります。

逆にBのような水平な泳ぎをすると、手を後ろまでストロークしがちで、リカバリー動作が長く抵抗が大きくなってしまいます。

Aのアニメーションと理想のアニメーションを比較したものが以下になり、このアニメーションでは蹴り出しの場所を16コマ目に合わせています。

 

一番の違いは、16コマ目に体が水平になっているかいないかで、それによって蹴りの軌跡が逆になってしまっています。

体の後ろ側に蹴るAのキックと体の前側に蹴りだすBのキックではどちらが力強く蹴られるかは、簡単に解説するとサッカーボールを後ろに蹴るような感覚がAで、前に蹴る感覚がBということになります。サッカー選手はシュートを前に蹴りますから、当然体の前で蹴った方が力を伝えやすいということになりますね。笑

また、Aのように体が沈んだ状態で反り腰のまま体の後ろ側に向かってキックをすると腰にも負担がかかってきますし、水平に近い軌跡でのキックになるので体が沈んだままとなり抵抗も大きくなります。逆にBでは強いキックができると同時に、体の下に水を受け流すような泳ぎができるので、抵抗も少なくなります。

ストロークとキックにかかる時間を比較してみると、初級者Aはストロークが31〜21コマまでの23コマ、キックは3〜22コマまでの19コマも使っていますが、上級者Bのストロークは31〜14コマ目の16コマ、キックが12〜21コマまでの9コマで終わっているので抵抗を受ける時間も少なくなっているのが分かります。

このように、手と脚を別々に動かす事で、抵抗のないスムーズな平泳ぎを目標にしていきましょう。細かいタイミングは、アニメーションを練習前に見ていただいて練習に活かしていただければと思います。

理想の平泳ぎアニメーション(26方向から見られます)

Youtubeでも解説させていただいております。

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