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水泳 姿勢の作り方

※最終更新日 2021年4月24日

下記の画像のA,Bどちらが良い姿勢でしょうか。またそれはなぜでしょうか。考えて行きましょう。

姿勢画像

Aが良い姿勢、Bが悪い姿勢です。Aでは、壁に背中を着けた時、腰も壁に着いています。(腕を真上に挙げる事がキツい場合には壁から浮いていても構いません。腰を着ける事が重要です。)

陸上ではBも良い姿勢に見えますよね。では、なぜBは悪い姿勢なんでしょうか。

泳ぐ姿勢は当たり前ですが横になります。この時、どうしてもお腹が下がり気味になってしまうんです。これは人間の体の作りの問題ですので仕方のない事です。

ですが、できるだけAの姿勢に近づける練習をしておけば、お腹は下がらずにフラットな姿勢を保ちながら泳ぐ事ができます。

また、Bの姿勢は腰を痛める原因にもなります。できるだけAの姿勢に近づけるようにしたいですね。

よい姿勢を作るには?

壁に背中とお尻を着けます。ここで、普通は腰の部分は浮いてしまいますよね。それを壁にできるだけ近づけます。骨盤をうまく動かす事がコツです。最初はかなり意識が必要ですが、慣れてくるとリラックスしてできるようになり、背中、腰、お尻の全てが壁に着くようになります。

以下のように少し足を前に出してやっても構いません。そうするととても楽に背中、腰、お尻が壁に着きます。

この時、上体のどこに力が入っているかをしっかり覚えます。そのまま左の泳者のAのように浮いた時、同じ姿勢が取れれば理想です。前項にも記載しましたが、実際は重力が有る事と体の作り自体の問題のために腰は少し落ちてしまいます。(Aの姿勢をとっているつもりでもBの状態に近くなります。Aの姿勢を維持する意識を常に持ちましょう。)

このまま軽~くバタ足をすれば、普通に浮きます。^^

体の作り自体の問題とは?

人間の体は肺に空気が入るため、上半身が浮き、下半身は沈みます。つまり水面と平行に体を保とうとすれば、足を無理に挙げる必要があり、足を挙げれば反作用で上半身が沈もうとします。

この時、肺には空気が入っているためにあまり沈まないので、腰が落ちて(反って)しまいます(上記Cの状態)。腰が反ってしまうと、腰痛の原因にもなりますので、腹筋(下腹のあたり)に力を入れて泳ぐようにしましょう。

蹴伸びでこのままの姿勢(上記Aの状態)でずっと浮いていられればいい泳ぎに繋がって行きます。

これは仰向けになったときも同様です。足が下がると腰がかなり反りますので、気をつけてくださいね。