※最終更新日 2018年8月3日
「ドルフリの重心移動」にて解説した、重心の移動ですが、ドルフリでは確かに腰は上がるのですが、一時的で応急的なドリルになってしまいがちです。(ドルフリで腰が上がるようになったのであれば、相当、日頃から自分の泳ぎの修正点に意識を持たれている方なのではないかと思います。)
なかなか普段スイムを泳ぐ中でずっと腰の位置を考えて泳ぐのは難しいものです。そこで、簡単に腰を浮かせる(抵抗を減らす)感覚を養う為のドリルを解説していきます。
以下のアニメーションは両手を前に伸ばしてのキックになりますが、通常のキックの時よりも少し下を向いて、腹筋に力を入れてキックしています。上半身は腹筋の力を使って水中に若干潜っているのですが、「これ以上腹筋を使ったらもっと深く潜ってしまう!」というギリギリの線を保っています。(潜ってしまったら腹筋の使いすぎですので、少し腹筋を緩めましょう。)
※このアニメーションはわかりやすいように若干大げさに体の形を作っています。(ドリル2と3に理想形が出てきます。)
形を作る事が重要ですので、しっかりと休憩を取って、上下動などのない体の形を作って練習していきましょう。沈んで行かないギリギリのポイントでキックを続ける事で、腰を浮かす為に必要な最小限の腹筋の力というのがわかります。これをスイムに実際に活かしていきましょう。
なお、呼吸は苦しくなったら一旦立ち上がって、再度両手を伸ばしてのキックを繰り返して行きましょう。
基本的に練習でのキックは、ビート板を使ったキックが主におこなわれています。この練習が悪いわけではないのですが、以下のアニメのように腰が反ったまま軸の後ろ側でキックされる事が一般的です。(これは悪い見本です。)
いくらキックが速くても、それがスイムに活きなければ何の意味もありません。皆さんは普段の板キックの姿勢でスイムができているでしょうか?また、鍛えて抵抗の少ない姿勢ができていたとしても、より「楽」な姿勢(体の形)を維持する事ができていますか?
それができれば、体力の温存も可能になってくるのです。